網走歴史散歩

　先日、網走市の２０ヶ所に建てられた史跡標柱を見て回りました。平成10年に網走市市制施行50年を記念して建てられたものです。古の網走市を再発見したり、思い出したりで、まさに網走の歴史散歩です。古くは200年前までさかのぼる史跡もあります。ほんの一部を紹介します。
　これらの史跡は、網走歴史の会が調査・執筆した史跡標柱ガイドの「網走歴史散歩」で解説されています。網走市立図書館にありますので、ご覧になってください。面白いですよ。私の友人がＨＰでも紹介していますのでご覧ください。http://aba.tanc.jp/

知人岬跡：台町のしおさい公園にあります。知人岬は、アイヌ語の陸地の突き出たところシレトに由来するそうです。昔はかなり突き出ていた岬でしたが、明治３５年に市街からポンモイへの道路をつくるために突端が爆破されたそうです。

ポーロの坂：昔の人は、網走と斜里方面を往来するときに、知人岬を避けてポンモイから台町のへの崖の坂道を上り下りしてたそうです。名前はアイヌ語のポールポク（岩窟の下）に由来します。私も子どもの頃この坂を下ってポンモイへ降りた記憶があります。　残念ながら現在は通行禁止になっています。

旧日本軍トーチカ跡：藻琴の原生牧場の裏にあります。昭和19年に網走の警備についていた陸軍がアメリカ軍の上陸を想定して作ったそうです。地下2階建てで、知床方面のオホーツク海に向けた銃眼が作られています。幸いこのトーチカは一度も使われず、戦争終結を迎えました。